オーベッド・マーシュ (Obed Marsh/特になし) |
特になし |
不明 |
〜1878年 |
インスマスの海運船の船長。ブリガンティーン型帆船コロンビア号、ブリッグ型帆船へティ号、バーク型帆船スマトラ・クィーン号で、東インド諸島(東南アジア)や太平洋の各地と交易を行っていた。 オタハイト(タヒチ)島の東にあるとある島で、魚が異様に豊富に採れる、島民が奇怪な金の装身具を着けている、多くの若者が毎年姿を消す一方で老人の姿がない、異様な姿をした住民が見受けられる、などの奇異な点に気づいたオーベッドは、老酋長ワラケアから真相を聞きだした。島の住民は、火山島の浮上によって深海から姿を現した魔神、すなわち深みのものどもと契約し、若者を生贄に差し出す引き換えに大漁や、黄金のような金属を得、また深みのものどもとの混血を進めていたのだ。 ワラケアはオーベッドに、その証拠や信仰を見せ、さらに、深みのものどもを呼び出す呪具を与えた。 オーベッドは何年も、島民から金のような装身具を買い込み、インスマスのウェイト・ストリートにあった縮絨工場を金の精錬所にして、加工して売り始めた。だが、1838年にふたたび島を訪れると、周囲の島の島民が魔神とその崇拝者を粛清したらしく、島民たちは姿を消しており、廃墟は全て打ち壊され、〈古の印〉と思しい卍に似た印を刻んだ小石が散らばっているだけだった。 交易に打撃を受けたオーベッドは、悪魔の暗礁でワラケアより教わった儀式を執り行った。それ以降、金の精錬所はふたたび営業をはじめ、インスマスでは大量の魚が採れるようになった。一方、たびたび若者が行方不明になり、フリー・メイスン会館が買い取られて〈ダゴン秘密教団〉が活動を始めた。 しかし1846年、増える行方不明者と教団の過激化に、オーベッド以下32人が逮捕されて町の留置所に入れられた。しかしその二週間後の夜、海からやってきたものたちによってインスマスは占領され、オーベッドと〈ダゴン秘密教団〉、そして深みのものどもの支配下に置かれた。以降、深みのものどもの血がインスマスの住民に入ってゆくことになるのだが、狂気に陥っていたオーベッドはそれに協力した。 1846年にオーベッドは後妻(おそらくはプトトヤ=ライ)を娶り、三人の娘をもうけた。二人は行方不明になったが、一人はごく普通の娘で、アーカムのベンジャミン・オーンに嫁いだ。その後、この血筋はオーン家、ウィリアムスン家と女系を通って『インスマスを覆う影(The Shadow over Innsmouth)』まで続くことになる。
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H・P・ラヴクラフト『インスマスを覆う影(The Shadow over Innsmouth)』 |
ミスクアマカス (Misquamacus/特になし) |
特になし |
不明 |
不明 |
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H・P・ラヴクラフト&A・W・ダーレス『暗黒の儀式(The Lurker at the Threshold)』 |
ムニョス (Munoz/) |
特になし |
不明 |
スペイン、バルセロナ |
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H・P・ラヴクラフト『冷気(The Chill)』 |
キザイア・メイスン (Keziah Mason/) |
特になし |
不明 |
アメリカ、マサチューセッツ州アーカム? |
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H・P・ラヴクラフト『魔女の家の夢(The Dremas in the Which-House)』 |
フランシス・モーガン (Morgan Francis/) |
特になし |
不明 |
不明 |
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H・P・ラヴクラフト『ダニッチの怪(The Dunwich Horror)』 |